2008.10.7
2008 SLOW TRIP Vol.026「 蔵王 : THE HOLLY GROUND 」
AM 9:20 北海道からフェリーで戻った僕は
仙台港から飛び出し空を見上げ
そして徐ろにJJたちに電話をかけた
「後20分で着くから出かける準備しててね!」
2008年9月24日
とっても天気が良かったんだ
北海道から戻りたてだけれどそのまま部屋に帰りたくない気分だ
東京LIVE帰りに雨のため断念した蔵王(ざおう)の御釜(おかま)を見に行こう
Photo By JJJJ&静香「今日は銀行と役所行って、カーディラーにも行かなくちゃいけないから、、」
ふたりは1日の現実的なことを並べブツブツ言っているけど
こんな晴れた日だよ!
用事は間に合わせるよ! 全て僕に任せて頂戴!
泉インターで高速に飛び込んで30分で「蔵王国定公園」の入り口さ
途中、奥羽山脈の一部を構成する蔵王連峰の景色が眺められ美しい
Photo By JJ御釜までのヒルクライムがたまらない
夜は走り屋たちの名所か
アスファルトには無数のタイヤの痕
山頂の駐車場までは有料道路になっている
今日は平日なだけあって空いていた
けれどこんな日を待っていたかのような
駐車場にはBMW Z4、MAZDA Roadster といったオープン2シーター が休んでいた
けれど、ドアを開けた途端なんだい!?
凄く冷たい風が吹き荒れている!!
ここまで来た以上は御釜を見なくては!
Photo By JJ蔵王連峰主峰の熊野岳
そして火山湖の「御釜」
変わりゆく空模様を反射して毎回様々な表情(彩)を見せてくれる
何度来ても壮大で神々しい
来た事の無かったふたりには是非見せたい景色だった、けれど、、
なんせもの凄い冷たい風が吹き荒れ
立っていることさえもままならなくて
いくつもの困難な状況を耐えて来た僕らも我慢出来ず(笑)
頂上までは断念
美しいものは過酷だ
聖域は簡単に僕のような俗物を受け入れないってことかな
休憩所に逃げ込んだ
ブルッと来た僕らはトイレへ(笑)
冷えきったカラダに
玉コンニャクとイモ餅を補給
「また来よう!」
Photo By JJ帰りの途中 絶景ポイントに立ち寄る
「JJ危ないって!!」
逆風吹いたら谷底に落ちてたぞ
Photo By JJこんなに天気が良いのに凄い風なんだ
危ない!!
「んっ?」
JJがこの時期だというのにまだ咲いてるコマクサを発見
僕も近くまで駆け寄った
「高山植物の女王」
いつも秋に来ていたので咲いてるコマクサには出会ったことが無かったからラッキーだ
常に砂礫が動くような他の植物が生育できない厳しい環境に生育するコマクサ
この場所もまるで火星探索機が映し出した火星の地表みたいな場所だ。
昔は腹痛の妙薬として重宝されたらしい
よくお腹を痛くする僕ら3人には、、、
いかんいかん!!
コマクサに夢中になっていると
静香ちゃんの声がした
上を見上げると風に吹き飛ばされそうな静香ちゃんがいた!!
いかんいかん!!
Photo By 静香僕らはまた車に乗り込み山を下り続けた
三階滝、不動滝、地蔵滝の三つの滝が眺められる滝見台に寄った
もうここまで下ると本来の穏やかな風に変わり
ポカポカした陽気に包まれた
「気持ちいいねぇ!」
おっと、また無茶するのかい?
ここからの眺めじゃ満足しないのかい?
こだわる友が好きだ
Photo By 静香「んっ!? 駐車場の方から徒ならぬ音がするっ」
これはさっき見た若者が乗ってたR34 GT-Rのエクゾーストノートじゃない
ピュアなレーシングカーの音だ
同じイタリアのランボルギーニだった
いや今はアウディの傘下だからドイツと言うべきか?
走り去るランボルギーニ・ガヤルド
蔵王連峰にV10サウンドが響き渡った
ランボルギーニは子供の頃の夢
カウンタックがムルシエラゴやガヤルドに変わろうと
いつまでたってもいいね
Photo By JJ蔵王国定公園の出口の上には飛行機雲
蔵王まで来た時のお食事は決まって「たまご舎」
天気が良いのでオープン席に座った
花のまわりにはハラナガツチバチが花粉をつけていた
今日は親子丼のちょっとリッチなのをオーダー
目の前で石鍋にスープをかけておこげを作ってくれた
静香ちゃんもオムライスのちょっとリッチなのをオーダー
デミソースとチーズがグツグツ!
外で食べると美味しいよね
JJ熱そうだけど
Photo By 静香満足な顔
お出かけして良かったでしょ?
Photo By JJ
故郷北海道から僕の住む街に帰って来た
友達が待っている街に。
これからたくさんの事をしていこう!
たくさんの虹をまき散らして行こうね
晴れた休日
遅い夏休みの最終日の1日
2008 SLOW TRIP Vol.026「 蔵王 : THE HOLLY GROUND 」完
KENICHI KIKUCHI "2008 SLOW TRIP Vol.026"