2008.1.8

2008 SLOW TRIP Vol.002 「 コッタロ湿原 : THE HOKKAIDO 」


2008.1.2

昨夜も夜が更けても友と飲み、笑った

近所に住んでる久々の友もやってきてくれた

みんな社長やら上場会社の課長やらになっても

全く変わらない

学生時代の"それ"だ。

だから楽しい

翌朝、JJたちが置いていったクルマを運転して

JJの住処へ向かった。

JJの仕事始めは今日からだった。だから静香ちゃんとJJの職場まで送り届けた。

実は今日買い物につきあっておくれと静香ちゃんに言われていたんだ

JJ 待望のデジタル一眼レフをついに買いに行くのだ。

値切りキングの僕が行ったものの初売りセールで

全国レベルでも最安値で買えて拍子抜けした。

で、さっそくそいつを持って静香ちゃんと撮影に行くことにした

静香ちゃんが

「 KENさんのお母さん連れて行くと喜ぶよ! 」と言ってくれたので

乗っけて湿原方面へ向かった

僕的にははしゃぎすぎてうるさいので嫌だったけれど(笑)

やっぱり ぺちゃくちゃとはしゃいでうるさかった

「いい景色! そこ停めて」

はいはい、

確かになんとも大自然の良い景色が続いた

戻ってから晴天に恵まれた釧路。

気持ちが良かった

買ったばかりの Canon で静香ちゃん夢中

砂利道がなんとも懐かしい

僕が子供の頃の家の周りは砂利道しかなかったな

アスファルト工事のときをよく覚えている

固まる前のアスファルトを友達と踏みつぶすのが楽しかったっけ

もう少し先の「コッタロ湿原展望台」まで行ってみよう

雪を被った丸太の階段を上るのはきっついけど

極上の景色のため息を切らして登った

第一展望台のてっぺんまで到着すると

カラスが出迎えてくれた

釧路湿原から道道1060号線を挟んだ北側に位置する

原始の湿原の姿そのままのコッタロ湿原

日本最大の釧路湿原を含めてこの地域こそが 「 THE 北海道 」だと

僕は言いたい

蛇行するコッタロ川がなんとも美しい

冬であることも良かったのかな

途中で登るのをあきらめてた母の地点まで下りた

Photo by  Mother

Photo by  Mother

下りはめちゃくちゃ怖かった

せっかく新しいカメラを買ったのだから動きのある動物たちを撮りたいねってことになった

時計を見ると、向かえばジャストだ

僕らは昨日行った幌呂川までやってきた。

昨日と同じ時刻なのに随分と日が沈んでいた

川の遠くを見るとタンチョウの家族が今日のねぐらで休んでいた

今日も次々と帰ってゆく

湿原の神

今日も日が暮れた

カラスが鳴いたから僕らも家路についた


なんともシンプルな1日だった


いつも思う、

写真を撮るのが目的じゃないんだ

 


自然に身を委ねたいだけなんだろうな

そうしたら生まれてきた理由が明確になる気がするんだ




2008 SLOW TRIP Vol.002 「 コッタロ湿原 : THE HOKKAIDO 」(完)


KENICHI KIKUCHI "2008 SLOW TRIP Vol.002"