2007.11.25

2007 SLOW TRIP Vol.037 「 七ヶ浜 : スピリット・オブ・ザ・シー 」



沖縄から戻ってからというもの
海が見たくて仕方がなかった

どう表現すべきか、海に呼ばれている気がしてたんだ


2007.11.24

多分僕の部屋から一番近い海「七ヶ浜」の小豆浜(あずきはま)にやってきた

その昔小豆を積んだ船が漂着したのでこの名前らしい。

その前はなんて呼ばれていたのだろう

県内では有名なサーフスポットらしいけれど今日はサーファーいなかった

ヒョコッ!!

「うわっ!!」

「海うーとうとう」じゃないか

去年の「森うーとうとう」といい、いつも突然現れるから驚く

「 海がいつまでもきれいでありますように・・・」

ハクセキレイも珍しそうに近くに寄ってきた

「 海がいつまでもきれいでありますように・・・」

よく見るといたるところに「海うーとうとう」がいた

「 海が・・・」

なるほど、「うーとうとう」が一生懸命祈る意味がわかった、。

「ソウ、ドウシテ ニンゲンタチハ チラカシテカエルノ ?」

「 海が・・・」

「 ソレニ、ドウシテ、ウミカラ ゴミガ ナガレツクノ? 」

浜辺の入り口の立て看板にイタズラ書きがされてあった

「 海がいつまでもきれいでありますように・・・」

「海うーとうとう」と一緒に祈りを捧げた

「 海がいつまでもきれいでありますように・・・」

近所の男の子も真似て祈りを捧げてくれた

「 海が僕らが大人になってもきれいでありますように・・・」

「 海がいつまでもきれいでありますように・・・」

ゆっくり七ヶ浜を走らせていると

「七ヶ浜国際村」?

なんだかいかしたお店が並んでるのを想像して行ってみた

するとなんてことはない文化施設だった。

けれどまわりの森林公園から小鳥達がにぎやかに歌っていた

誰だい? 元気なのは?

メジロの群れがいたよ

シジュウカラの群れもいた

そういや今年は秋をしっかりと味わうことなく雪が降ったなぁ

だから今味わわせてくれているんだな

ゆっくり

ゆっくりと。

七ヶ浜はその名の通り海に囲まれた静かな町だった。

ここだけでなく海の近くに住む人々の海への感謝の念は最大だ

その思いが通じあって恩恵を受けて来れたと信じている。

誰たりとその絆を壊しちゃいけない

そして純粋に

「海はきれいだなぁ」

「でっかいなぁ」

そうつぶやけばいいと思う

それがたまにしか訪れないニンゲンの

海へのリスペクトだと思う。

2007 SLOW TRIP Vol.037 「 七ヶ浜 : スピリット・オブ・ザ・シー 」





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・ 「うーとうとう」とは沖縄の方言で「祈り」の意

KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.037"