2007.8.9

2007 SLOW TRIP Vol.021 「 仙台七夕まつり : ランチタイム 」


この街に来て4度目の「七夕まつり」だ


2007.8.8 and 8.9

今朝はなんだか腹ぺこでとても早く街へやって来たんだ。

七夕まつりの飾り「吹き流し」が畳んであって

くす玉たちがまるでクラゲの群れが眠っているようだった

奇妙な光景に得した気分さ

さぁ立ち食いソバ食らって、今日も頑張るぜい!

ヒューン! と時は流れ、さぁ「ランチタイム」だ (笑)

平日の今日から3日間開催なんだけれど

夏休み期間だからか毎年たくさんの観光客であふれる

しかも毎年ちょうど異常な暑さの期間で今日も33度あったらしい

職場でちょっとした争いがあった

露天でよく売ってたソーセージにドーナツ生地がついた食べものの

「フレンチドッグだよ」「アメリカンドッグですよ!」

呼ぶものに分かれたのさ

おまけに釧路生まれの僕はケチャップじゃなく

砂糖のがおいしいと言ったもんだからますます職場が混乱してしまった(笑)

どうやら「砂糖」バージョンは道東独特なものらしい、。

ともかく「フレンチドッグ」「アメリカンドッグ」のケリをつけるため

職場のコひとり連れて買いに繰り出すことにした

こんな吹き流し飾りがたくさん吊されているんだ

これが「仙台七夕祭り」

歩くのタイヘン!

露店を見るといくつになってもワクワクするもんだね

チョコバナナよりもチョコミントバナナの勢力が勝ってた

東北らしいね、玉こんにゃくで「玉こん」

金魚たちには申し訳ないが夏まつりには欠かせない

「りんごあめ」売りのトーサンの寅のシャツがたまらない

うーん?? しゃ「シャーピン」?

中国4000年の味 と書いてある、。

なぜかツボに入ってしばらく笑いが止まらなくなった

射的好きの相方につきあった

何も欲しいものがないことに気付いた僕らは

パチもんくさいキョロちゃんに狙いを定めた

しかし、倒れてくれなかった

やけに憎たらしい顔に見えてきたのでこの場を去ることにした

一通りまわったけれど、

フレンチのドッグもアメリカンのドッグも売っていないんだ

今時は人気なくなって絶滅の危機なのかな、。

このときなぜかヨウスコウカワイルカが頭に浮かんだ。


手ぶらじゃ戻れないので美味そうな青森産「イカぽっぽ焼き」を買った

相方はかき氷を買ってた

シロップは流行の「マンゴー味」だ

懐かしいなぁ

僕もこうやってジーッと眺めていたっけ

子供の頃は綿飴の袋の絵が最重要だったなぁ

しかし、暑い!

思わずコイツに手を伸ばそうとした瞬間に

相方に怒られた

「そんなので涼しくなるわけないですよ!」

みんな短尺に様々な願いを書いて飾っていた。

その中で

「大ちゃんがパチンコを辞めますように」

って願いがあってまたツボに入った

職場に戻ってイカのぽっぽ焼きをおいしくみんなで食べた頃には

「アメリカンドッグ」でも「フレンチドッグ」でも

みんなどうでもよくなって笑ってた。



仕事帰り、祭りはこれからの時間が本番なんだろうけれど

空がなんだかオカシイのでさっさと帰った。


案の定、雷を伴う激しい雨

この雨も「仙台七夕祭り」の定番だったりするのさ

ともかく

「一度はおいでよ仙台七夕祭り」




港まつり

2005年8月7日作詞 : 菊池健一

8月最初の週末
僕らの港街では
大きなおまつりがある
一番大きな道を止め
露店が5列も立ち並ぶ
子供の僕は
夏一番の楽しみ
夏休みの中で一番の楽しみ
誰もが幸せそうに手を繋ぎ
歩いてるように見えた

  飴細工の動物
  仮面ライダーのお面が欲しい
  ヒモを引っ張ってあの景品を狙う
  真剣に型をぬく人達
  それにいちゃもんつけるおじさん
  チョコバナナに林檎飴

はじっこにある
綿飴屋さんでアトムの絵を選ぶ
早く食べないと
飴色になってしぼんでしまう
おまつりは唯一
父親と母親と3人で
街を歩ける日
共働きでいつもバラバラの
家族をまとめる日

  スマートボールの台が並ぶ
  割れた水ヨーヨーに泣く子供
  今年も出目金をすくえない僕
  砂糖味のフレンチドッグ
  わかもと入りの東京カステラ
  ラムネがこの暑さを吹き飛ばす

赤や青の浴衣に混じると
手を離した瞬間に容易く
親を見失う
楽しいものに囲まれながら
感じたあの不安と恐怖を
いつまでも覚えている
そして僕を見つけてくれた
母親の顔を今でも
はっきり覚えている

  泣き出した僕にかき氷
  屋台でおでんとツブとカップ酒の父親
  僕はきりがなく歩けたけれど
  もう満足したよ
  小さなビニール袋には和金が泳ぐ
  家に帰って大きい水槽に入れようね

  僕は成長をすると  
  あのときの和金のように
  すべてに窮屈を感じるようになった
  合理的に考えたり
  疲れる事も覚えてしまったようだ
  あの出目金に一度も勝ったことがないくせに


KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.021"