2007.5.13

2007 SLOW TRIP Vol.016 「 名取 : Searching for the Pheasant Part.1」


朝起きると"正義感"がみなぎってたんだ

正義 = 鬼退治 = 1人じゃ勝てない = 仲間集め

犬はそこらへんに歩いている

猿も山形方面に行けば会えるだろう

「よし、今日はキジを探しに行こう」

2007.5.4 AM 8:00

さっそく 谷田製菓のキビダンゴをお腰につけて

キジ目撃情報を頼りに太白区方面、名取川沿の畑を目指した

途中、音符(ファ)かと思ったけれど「百舌鳥(モズ)」に出合った

名取川と平行して走る細い道路を走っていると広大な畑が見えた

車の窓を開けると「ケーン!ケーン!」キジが鳴いているじゃないか!

さっそく車を止めた

少し耳が遠いお爺さん

「なーにぃ? きずぅ? いるいるいっぺぇいる」

期待がもてるな

「ケーン! ケーン!」

たしかに四方の藪の中からキジの声が盛んにしてるのだけれど姿が見えない

気持ちがいいほど整列されたネギ畑

春先に咲くネギの花「葱坊主」

宇宙船みたいだ

野菜だらけでキジは見つからない

見つからない

それにしても春を感じるにはいい場所だ

歩いているとうっすら汗が出るほど暖かい日

エンドウ豆のようにサヤを作る ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

ナガミヒナゲシが一輪だけひっそり咲いていた

この地域は百舌鳥が多いな

ヘンテコな声で他の鳥を真似してにぎやかさ

キタテハ がいた。

もう初夏って感じだ。

藪の中にはキジだけじゃなくウグイスもたくさんいて

「ホーホケキョ!」ってスゴイんだけれど

ウグイスも姿は見せてくれないんだ

細い道をくぐりぬけたら「名取川」に出た

「ケーン! ケーン!」

ここに立っててもキジの声が高らかに響いてる

こういった木の中に隠れているんだよ

「 おっ 」

「 捕まえたっと 」

駄目だ、。

何キロ歩いたことだろう w

農家のおっちゃんに聞いたら

お天道さんが照りつける日中はキジは藪から出てこないとの情報を得た。

早朝か夕方にはよく顔を出すって

今日はあきらめようか

用水路が春の光を受けてキラキラだ

ハルジオンの薄紫がとってもいい

んっ? カルガモ

こんな感じでフンを落としてんのか w

すぐそばにある熊野神社へ寄った

「どうかキジに会えて、このキビダンゴ食べてもらえますように、。」

ここの狛犬も愛嬌があっていい顔してる

境内の木陰で シャガ が咲いていた

シバザクラのピンクも鮮やかで

歩き疲れたカラダも安らいだ

まだまだ太陽照りつける時間だ

今日はいったん帰ることとしよう


キジを仲間にするのは大変だ


KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.016"