2007.1.4

2006 SLOW TRIP Vol.36 「故郷 : ロータス・オブ・ザ・アイス」


12月30日に新千歳空港に着いて

札幌の大好きなダチとその家族の Jeep に便乗して釧路までやって来た


2006.12.31

故郷へ帰る度、駅前の過疎化の激しさに驚く

かつてのメインストリート「北大通り」

ど真ん中に静香ちゃんと立っても轢かれることはなかった

幼い頃感じた師走の賑やかさを求めて「和商市場」に来た

ローソンが入っていて入り口で幻滅

中は多少活気があって安心した。

釧路の市場らしく鮭が並ぶ

やっぱり釧路と言えばカニなのかな

純粋に味なら毛ガニが最高、 た、高けぇ!

タラバガニ、コイツはヤドカリの仲間。

昔、水族館に電話して聞いたので間違いなし(笑)

足の数が一対少ないのと甲羅の形だよね。

ハナサキガニ、僕の一番好きなカニ(ヤドカリ)!

根室の花咲港でよく捕れるから、ハナサキガニ。

いや、捕ったばかりのコイツをね、

生のまま足の殻を外し醤油にバッと放つとね

花が咲いたように身が美しく広がるのですよ

僕はこのことがハナサキガニの名前の由来だと信じている。

霧多布湿原展望台のこけら落としに呼ばれたLIVEの打ち上げで

初めて経験して感動したっけ

朝飯をいつやら名物になっている「勝手丼」にしてみることに。

なんだ、もうネタが切ってあって乗せてくだけなんだなぁ

いつも塩竃の市場で自分で選んだ部位を

その場で刺身に切ってもらってるだけにガッカリ、。

なんかこの合理的なのが肌に合わない

まぁ観光客が簡単に安く雰囲気を味わいたい

ってところが出発点だから仕方ないのか

なるべく釧路っぽいネタで仕上げた。1000円ナリ

5分待たされたけど、てっぽう汁を汁物にチョイス。

ハナサキガニの出汁が全然効いていない

5分で作られた味がした、。

おいおい故郷よ、久々に帰ったんだ、美味いモノ出してくれよ(泣)

沖縄の市場と真逆で地味だけど美味しい魚たちが並ぶ

ししゃもにホッケ、釧路だなぁ

おっ、「まりもようかん」だ、懐かしいなぁ

ゴムを歯の先でゆっくり外して細くしぼり出して食べるのが僕流(笑)

お腹がいっぱいになったら

歩き続けるのが僕ら3人のルール(笑)

さみしい釧路駅。

地下デパートは閉鎖されていた。

釧路川に蓮氷が張っていた

おや、カモメ君、氷の上で僕の帰りを待っていてくれてたんだ

「オカエリ」

せっかくの青空をリバーサイドの看板が邪魔してるね

君の顔が語ってる

久寿里橋の方までずーっと蓮氷に覆われていて美しい

「へぃ JJ !! 落ちるなよ! 」

ヤツは撮影に夢中になると道でも海でも危険を冒しすぎるのさ(笑)

じっと蓮氷を見つめているとね

ゆっくり閉じたり開いたりしているんだ

生きているみたいにさ

ゆったりとした

鼓動みたいにさ


札幌から離れてる街

どんどんさみしくなってくけれど

故郷は生きて呼吸をしていた。

さぁ、JJ、静香ちゃん次はどこへ行こうか?


つづく


KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.036"