2006.11.5

2006 SLOW TRIP Vol.33 「荒浜 : フーズ・フットプリント?」


今日は地図さえ開きたくない気分だ

とにかく走ったことのない道を運転して行こう

そんな気分のときってあるだろ?

へへぇ、いいとこ見つけた

すでにたくさんの足跡がいっぱいで

数週間前に行った南の島とは違うけど、いい感じだ

ドギー?

トリッコロ?

だ、大蛇 !?


言うだけタダでしょ(笑)

僕の足跡はすぐに波にさらわれてった

故郷ではね「岩見浜」「西庶路」「恋問」って場所の浜辺が好きで

波をじっと見ていることも多かった

おっ「ウミウ」? 顔の黄色い部分の形とクチバシを見ると「カワウ」じゃなく「ウミウ」だね。

ちなみに「鵜飼い」に使われるのはこの「ウミウ」の方。

こちら「ウミウ」のテリトリー

こちら「オオセグロカモメ」のテリトリー

そろそろトイレ掃除しないと!

足下に打ち寄せる小さな波を見ながら

「ネズミくらいのサーファーにはちょうどいい波だなぁ」なんて

頭の中で浮かべた

来る来る!

ひゃ〜、ずぶ濡れ

周りの松林では小鳥たちが歌っていたけど姿は見せてくれないんだ

すぐそばでは数本の糸に吊されたマリオネットのようにハナアブが

蜘蛛の巣から必死に逃れようとしてた

「もう少しだ! ガンバレ!」

驚くほどの早さで「ジョロウグモ」に気付かれてしまった。

ただ眺めているしかないんだな

ワカモノが集まりそうなところにはラクガキ

ハロウィーンが終わってもここにはラクガキ

浜辺で少し癒された僕はウチへ帰り駐車場に車を止めた。

まだ物足りないので近所を歩こう

見慣れた景色もいいじゃないか

「干されたダイコン」いいじゃないか

土手の「セイタカアワダチソウ」だっていいじゃないか

「散歩中のネコの背伸び」も いいじゃないか

「立派なシッポでバイバイのネコ」も すごくいいじゃないか

ボールが流されたっていいじゃないか

「オーイ! ナニヤッテンダヨ」

「ヒマナラ、マタドコカヘ、ツレテッテヤロウカ?」

おぅ! でも、もうすぐ陽が沈みそうだからまた頼むよ

「ワカッタヨ、ココデマッテルカラナ」

七北田川の河原で一番目立つ大きな木の上で鳶は言ってくれました。

見渡せばあたりを夕陽が染めまくってました

鳶も、

まだボールをあきらめきれない子供達も、

僕も、


KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.33"