2006.11.3

2006 SLOW TRIP Vol.32 「多賀城 : ア・プレイス・フェイムド・イン・ポエトリー」


職場のコに「加瀬沼 オススメですよ」と言われたのを思い出し

車を走らせた。

けれどキャンプ場みたいになっていて人だらけ、車だらけ

とてもじゃないけど SLOW TRIP 出来ないので引き返した。

んっ?

そういやここは「多賀城」か

混雑したところから逃げ出した僕はいつもの地味な TRIP を始めた。

「多賀神社」発見。小さくてかわいいねぇ

「多賀城市」街の名前が「城」の名前

でもここも今は「青葉城」みたいに城跡が残されているだけ。

いつも多賀城は「松島」や「塩竃」へ行くのに通り過ぎるだけだったので

その城跡さえ見たことがなかったんだ

724年創建〜780年「伊治公砦麻呂(これはりのきみまろ)の乱」で焼失。

奈良・平安時代の東北地方の政治的拠点

都から国府に赴任した人々が周辺の美しい自然を歌に詠んだことから

「多賀城」は都人たちの憧れを集め親しまれていたというよ

「歌枕」の多い多賀城を僕はすぐに理解出来た

多賀城跡管理事務所のおじさんが

「写真撮りに来たのかい? パンフレットあげるよ」

「札幌ナンバー?、どうしたのかな今日は、

北海道の人3人目だよ珍しいこともあるもんだなぁ」

北海道の人どころか駐車場もポツリとした静かな場所だった

狛犬ファンとして近くの「陸奥総社宮」に立ち寄る

昭和を感じる絵に出会えて幸せな気持ちになりながら「手水を使う」

ここも小さくていい佇まい

いたいた、古い狛犬ほどいい顔してる

ここは、樹齢220年の「白木蓮」が有名だけれど

「イロハモミジ」もとってもよかった

はい、気持ちがよいときに登場するシャドウ

町の民家では柿がまだ枝にしがみついてた

でも残った蔕(ヘタ)を眺めてるほうが想像が膨らむのはどうして?

ゆず実り

イチジク実り

帰りの踏切「仙石線」が通り

なびく「ススキの穂」と「セイタカアワダチソウ」に

秋を見る

この街で3度目の秋を


KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.32"