2006.8.10

SLOW TRIP 2006 No.5 「奥の細道エンドレス」


自分を見つめなおす ゆっくりとした旅 (最終回)

シンプルな旅さ

ひとつくらい贅沢しようか。

そんな考えが浮かんで、向かった町は「前沢町」

前沢町の駅前では ヘクソカズラ が口を開けて迎えてくれる。

空腹を満たしに来た町で、まるで僕が食べられちゃいそうさ

前沢と言えば、肉質日本一の「前沢牛」!

まさに「味の芸術品」! 

今まで自分で支払った料理の中でダントツ一番の値段だったけど(笑)

文字通り贅沢したなぁ。

しかし、前日「遠野」で、なつっこい黒毛和牛を撫でて来たばかりなのに、。

所詮僕はケモノと言うことか。

「前沢町」のすぐ隣「平泉町」

贅沢の後の苦行みたいに

炎天下の中、長い長い月見坂を登ってゆく

ついに訪れたかった「中尊寺」へ辿り着いた。

金色堂は昭和37年の大解体で輝きを取り戻し

新しい覆堂に収められていた。

上の写真は「旧覆堂」。 昔はこの中に「金色堂」が入っていたんだね。

「旧覆堂」の中、神聖な感じがした。

でもね、讃衡蔵、金色堂の国宝・重要文化財に、

正直これほどの衝撃を受けるとは思わなかった。

仏像の造型も、柱の夜光貝のバインディングも

何もかも素晴らしかったんだよ。

細道のはてに、芭蕉が残した句

「五月雨の 降残してや 光堂」


この旅の終わり、

芭蕉が見たように、盛衰の歴史に僕はじっくりと目を向けていました、。


んっ?

僕にしては終わりがきれいすぎ?

仕方ないオチをつけるか(笑)


中尊寺に登る月見坂には僕の目の高さのところに

山百合が綺麗に咲いていたよ。

何も朝、命がけで急斜面を登ることはなかったってことさ(笑)


今回はここから、2時間かけて家に帰ったけど

まだまだ旅はつづきそうさ。

みなさん、お付き合いありがとうね!

KENICHI KIKUCHI "SLOW TRIP 2006 No.05"