北村 昌陽さん 東京都 在住 (音楽ジャンル: カントリーブルース/ラグタイム)

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好きなギターメーカー(Gibson) 好きなギター(Advanced Jumbo) ギター所有本数5本

Kitamura's Gospel、J-45、Ad Jumbo、Bourgeois OMC!

オーナーによる解説

それぞれ簡単にコメントしておきますと・・・

左上がGospel。製造番号から72年か73年製だろうと推測しています。スプルース/メイプルで、ネックも3ピースメイプル。このアングルではわかりにくいけど、バックがバイオリンのようなアーチに!!なっています。もちろん削り出しなどではなく、ラミネート板をプレスしたのもの。アタッキーで軽快な音色が身上です。

右上は山野J-45。前田さんのと同じで、ボディ内部のギャランティラベルにはstyle 1962 J-45 と刻印されてますが、雑誌広告などでは「63年型を復刻」と宣伝しています。96年2月に入手。実は当時、結婚を控えていて、「結納返し」という名目で、妻(当時はフィアンセ)に買ってもらいました。(そういうこともあって、オールドではなく、よく育ちそうな新品のJ-45を選んだのです)

左下が現在イチ押しのAdvanced Jumbo。とにかく鳴りまくってます。ちょうど1年ぐらい前、京都に出張したとき時間が空いたので、三条の十字屋をのぞいて、見つけました。その時点ですでに「あたり!」という感じだったのですが、いまや手が付けられません。

Gibsonにはあまりないローズボディ。その中でもナチュラルフィニッシュのAJは珍しいようです。もっとも音が気に入って買ったので、ナチュラルは珍しいと知ったのは、買ってからだったのですが(笑)。オリジナルはブラジリアン・ローズだそうですが、1930年代に300本未満しか作られてないということで、見たことありません。reissueものも、フレットボードとブリッジはブラジリアン・ローズだそうです。なんでもここをブラジリアンに変更して、やっとレン・ファーガソンが納得する音になったようです。

Gibsonはここまで。右下は一番最近手に入れたBourgeoisOMCです。製作者のダナ・ボジョアさん(シンコーのアコギブック6にインタビューが出てます)はMartin系の音を指向しているようですが、僕の印象ではもっと古くさい、アーチトップのピックギターのような、飾り気のないゴリッとした音です。なにぶん93年ごろのものですが、現在店頭に出ているBourgeois の OM とはまるで違う音です(今のはもっとマイルドになってるような気がします)。武骨なギターの常で、鳴るまでに時間がかかりそうですが、徐々に鳴ってきています。将来がすごく楽しみです。

型番/Froggy bottom F(96年、製造番号304)


トップ/スプルース(たぶんシトカ)サイド・バック/マホガニー(産地は不明、まあ気にしてないけど)Fボード・ブリッジ/エボニー、Fボードのアールはかなり平坦ネック/マホ(ヘッドとヒールは継いである)ナット幅/たぶん1 3/4インチ(けっこう幅広)ボディサイズ/ドレッドノートに匹敵する大きさだが、若干薄い12F接合、18Fぐらいまで届くカッタウエィ ペグ/Schallerのロトマチックタイプヘッド/カエルマークを付ける関係上、でかい(笑)ペグと会わせて、重量バランスはヘッド側がかなり重い

音は、シトカスプルース/マホの柔らかい音色に12F接合Dボディのふくよかさと量感が加わって、でもボディが薄い分立ち上がり感はそれなりに鋭い、という感じです。全体としては太い、しっかりした余裕のある鳴り方で、音色はノスタルジック。ラグタイムやオールドタイム系に一番マッチする音だと思います。ブルースも弾けますが、かなりピッキングが強くないとほのぼのした感じになってしまうかも。

弦は今のところ、ダダリオのブロンズライトを張っています。

Froggy bottomは、以前Sleepyさんの御子息誕生記念ギターの推薦でも名前を出したことがありましたが、今だかつて触ったことがある、楽器屋にぶら下がってるギターの中で、自分にとっては最高・最適と感じたものだったのです。しかし以前触ったものは100万円クラスの価格だったので、買う対象とは考えられなかったのですが、今回は40万円台で目の前に表れたので、1本手放してでも、という気になったのでした。

作りが丁寧なのに加えて、ひとつひとつの素材や構造にポリシーが感じられて(つまりこのギターの場合、なぜ12F接合にしたのか、なぜボディを通常のDより薄くしたのか、といった作者の考えが、音色にはっきりと反映されている)、非常に好感がもてます。

ただ、さっきも書きましたが、幅広平坦指盤と、インレイのない12Fジョイントネックは、いまだにどうも弾きにくくて・・・・

まあこれは慣れの問題なので、弾き込めば解決するはずですが・・・


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