2008.8.4

2008 SLOW TRIP Vol.016 「 仙台市八木山動物園 : NIGHT ZOO 2008 」

去年に引き続き今年も八木山動物園で夜間開園された

せめて僕らだけでもフラッシュをたかない等といったルールを決め、向った。

2008年8月2日 (土曜日)

去年の混雑を予想して早い時間に着くようにした

まだ空は明るいので園内の食堂で日が暮れるのを待つことにした。

写真) すでにここに奇妙な動物が一匹いたの図

JJのカメラを夜間撮影にセッティングしている間、JJは撮影シミュレーション

どうして他人の食べているものはおいしく見えるのだろう?

カレーライスに、チャーハン、、ラーメン、。

僕らはフレンチドッグとコーク。

そろそろよろしいんじゃないでしょうか?

この雰囲気さ

ラマだ

向こうへ元気に駆けてっては戻って来たりしてた

去年と違ってあまり人が多くなかった

東北の祭り時期と重なってるからかな?

去年一番のお気に入りだったレッサーパンダ

あまりに可愛くてしばらく遊んでもらったよ

「ニギヤカナ ヨルダナァ、。」

「ドウデモイイケド、コンヤハ アツイナァ、、ハァ、ハァ、。」

レッサーパンダのスペースの後ろの木にJJが蝉を見つけた

暗いわ、ズームしなけりゃ撮れないわ、で本日一番の難しい撮影がアブラゼミだったとはね

アブラゼミのように翅全体が透明じゃない蝉は実は世界的に珍しい

近年では北海道、青森ではほぼいなくなり、岩手でも激減

ここ仙台もミンミンゼミにとって変わられているいう。

それにしても翅の緑色のラインが美しい。

あっ、虫観に来たんじゃないんだった!

サル山に来た

"夜猿"流し取り

ウキキーッ!

キキッ!

子猿は丸くてかわいいなぁ

猿たちを眺めているとね

なんだかそれぞれに物語がはっきり見えてさ

親子仲良く

子は自立し

親は黄昏れる


Photo by JJ

僕らはここで時間を忘れてしまった!!

閉園まで40分しかなくなった

どのくらいいたのだろう!

どの動物たちもそうだけれど特に

故郷の空を舞う身近なオオワシが檻の中で"窮屈だ"と訴えていた

高貴な顔をしているので「捕われの王子」と言った感じだ

夜狩りをする習性の彼女の本能はどうなってしまってるのだろうか

「大変な狩りをしないでも空腹にならず楽チン」だとは考えているようには思えなかった

ホッキョクグマもどうしてこんな暑いところで暮らせるのだろう

君も土の上で手をバタバタしても平気なのかい?

 

まずい、こうなってくると動物園ブルーは加速してくる

大人になると面倒だ

シマウマたちに

キリンが夜食中?

キリンと進化論

人も動物たちも違いなんか無い

ほらサル山で見た微笑ましい光景じゃないかい

プリティ・フラミンゴーズ

ここでも時間を忘れて魅了されていると

突然みんなでいっせいに鳴き出してこちらへ向って来た

ショータイム!?

ひと際美しいベニイロフラミンゴ その1

その2


「カバ観れなくなっちゃうよ〜」

静香ちゃんにそう言われ "はっ"とする僕ら

閉園時間は目の前だ!

それでもカバは会ってくれたよ

耳ブルブル! は見逃したけれど

鼻プシューッ! はしっかり見たよ

たまに目を開けて横たわる僕よりふたつ年上のミナミシロサイがなんだか印象に残った

最後は生まれたてのウズラのコッコに会ったよ

さぁゲートまで行きましょ


夜の動物園が良いのは"夜行性の動物達が活動する姿を見えるから"じゃなく

"囲われている檻が闇で見えにくくなるから" なんだなぁと思いながら

僕はふたり後ろを歩いた


 

"僕らも見えない檻に入れられていることに気付いているかい?"





2008 SLOW TRIP Vol.016 NIGHT ZOO 2008 完



KENICHI KIKUCHI "2008 SLOW TRIP Vol.016"