2007.6.17

2007 SLOW TRIP Vol.018 「 蕪栗沼 : THE SHOUT OF NATURE 〜自然の叫び〜 」


「空梅雨」晴れの休日がやっと回ってきた

やけに早起きをしたので行ってみたかった「蕪栗」まで遠出しよう


2007.6.17

「ふもとの沼辺に大栗林があり,その実は拳のようで味は甘美,つるかぶのようであった」

田尻町 「蕪栗沼」の地名の由来。

平成17年にラムサール条約登録湿地となった自然の宝庫

素晴らしい光景に驚いた!

車を降りるなり野鳥が叫びまくっている

ウグイス、オオヨシキリ、カッコウ、キジ、、

6:50 に着いたので植物は朝露に濡れていた

ヒメウラナミジャノメが「朝のコップ一杯の水」を飲んでた

オハヨー!

川はまだ濁っていたけれど水辺周辺はとくにイキモノたちがさわがしい

シャクガの仲間、ユウマダラエダシャクが休んでいた

この模様は鳥の糞の擬態なんだってさ。

なるほど

蕪栗沼をぐるっと一周する道は、なんだかとっても懐かしい感じがした

子供の頃はこんな道ばかり歩いてた気がする

さっきから沼の方からスゴイ音がするのさ

グオー! グォー! グォー!

グフォッ!

てっきり近くの畑の草刈り機のエンジン音だと思ったけれど違う、、

ちょいと怖いけれど

草を掻き分けて沼ギリギリまで下りてみた、、

デ、デカイ、。

ウシガエルだ。

ワニみたいに浮いていた

デカイわりに警戒心強いのか

声はいたるところでするのになかなか出てきてくれない

しばらくじっと待っていると一匹だけ顔を出してくれた

蕪栗にはツボカビがきていないようで安心したよ

元気に生きて鳥に喰われろよ〜

またな〜

こっち、こっち!

まるで自然が進路を教えてくれてるようなんだ

シロツメクサで出来た道を歩き続けるんだね

タテハチョウの仲間、コミスジがいたぞ

その奥には キチョウもいた

スジグロチョウはシロツメクサの蜜で食事中

蝶の仲間がたくさんいてその姿と舞いに癒されたよ

ムギワラトンボはシオカラトンボの雌の別称

ムギワラ帽子が欲しいほど暑くなってきた

ひゃ〜 テントウムシの幼虫がテントウムシのサナギを食べてるよ

センチニクバエとキンバエの接近

どんなやりとりをしているのだろうか?

そこへキイロホソガガンボ

ゴイサギの幼鳥をキャッチ

ようやく半周歩いた

うーん、春採湖の倍はあるかな

ハマダイコンのピンクが緑の中とってもいいアクセント

空を飛んでたムクドリたちがいっせいに電線に止まった

僕は知っている

上の段の左から2番目のコのフンが

真ん中の段の左から5番目のコにドカドカ当てられていたことを

モズも見ていた

声はするけど小鳥たちはなかなかみんな姿を見せてくれない

でもようやくかわいい声の先にホオアカがいた

背中を見たらスズメだけど

ホッペタ赤いホオアカだよ

「ボクはホオアカだよー!」

見ていたのがばれた

この中にも今日一番うるさいオオヨシキリがいるんだけど

姿見せないなぁ

ようやく撮れた一枚もなんだかピンボケ

僕がもしコサギでも、

オオバンでも他には行かずココで暮らすだろうなぁ

上空のトビ

よく見ると獲物をしっかり掴んでいるね

あれれ、ブルーギルじゃないの?

宮城県でも外来種の影響が深刻な問題で

ここ蕪栗でも平成16年にブルーギルが初確認されたと言う

外来種と言えばウシガエルも、。

監視塔みたいなのが建っていた

監視員はスズメ?

てっぺんを見ると、おや?

カラスの子たちだ

監視されてたのは僕だった(笑)

周辺の水田もとってもいい

生を素直に喜んでいるようなヒバリのさえずりが響き渡ってた

ここに住むすべてのイキモノが吠えてた!

喰うモノと喰われるモノの関係が見事にバランスを保っている中

堂々と吠えていた!

そのどれもの存在感が大きかった


今日も教えられてしまった


KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.18"