2007.5.7

2007 SLOW TRIP Vol.014 「 釧路 : BREAK THROUGH THE ASPHALT !


あっと言う間に帰る日だ

故郷に来るといつも感じる「それ」だ


2007.4.30

今回は「えいが館」隣の「ホテル・パルーデ (旧 ホテル・アダチ)」に宿をとった。

一泊 3800円は売れないミュージシャンにはありがたい

13:25 の列車まで時間があるので故郷の春でも写そうかな

釧路駅をバックにアビィロード!

まずは朝飯! 和商市場まで歩いた

「勝手丼」再トライ! 

大晦日に来たときと違ってネタも豊富で新鮮! 各商店ガンガンちから込めて客呼んでる

各商店、得意不得意のネタがあるものでここがコチラの腕の見せ所

まず最初の店は朝〆たばかりという見るからに美味そうなシメサバと、

とっても良いマグロの中落ちがあったのでのっけてもらった

そして次はイクラ専門店で100円分計ってもらってイクラを

ここは入荷したてトキシラズがあった! トキシラズのハラス部分ゲット

炙りニシン も珍しいのでのっけてもらう

ブリも美味そうだったのでのっけてもらう。

うーん、立派だ!

もういいだろ

てくてく歩いてると

「兄さん、今日鯨あるよ!! 」

負けた (笑)

鯨一切れに唐辛子をかけてもらった

さぁ席につこうと思ったら、釧路ならでは新鮮サンマ刺しがあるじゃないですか。

「おばちゃん、のっけて〜」

完成 !

美味かった!! (ヒカリモノ好きには)完璧なチョイスだった !

これだけで釧路に来る値あるよホントに

満腹の釧路

天気はいいんだけれど、風がなんせ冷たい

まつもとさんとは飛行機の時間の都合でここでお別れ

僕らの別れ際に交わすいつもの言葉はこうだ


「また日本のどこかで」


ここからは釧路生まれ同士 REOとふたりで街を歩く

僕とJJが泥水した帰りに勝手に泊まってた「幣舞派出所」は「観光案内所」になってた

JJ の美味い店がはいってる 「タノ・ウマ・ベイ Moo」

幣舞橋のブロンズ像4体は「春夏秋冬」を表している

ここで釧路の春を撮影

ロータリーの花時計も釧路の象徴

右の「出世坂」をよく歩いて帰ったのに出世しねーなー、なんてベタなことを言ってみる

南大通りの 「OTOYA楽器店」

僕がはじめてギターを買ったお店

毎週ギターの弦を買いに通ったお店

当時の僕、アルバイトしてわずかな報酬得る度顔出してギター見てるわけですよ

でね、まだ資金が貯まっていないのに

ある日おやっさん、「いいよ、今日持ってけ!」って笑顔で言うわけです

足りない分は来月もってきたらいいって。

契約書も無しに高校2年生を信用してくれるわけですよ

今でも感謝してる

おばあちゃん相変わらず元気そうでお店番してました

ここで D45を買ったときギターを拝んでくれたおばあちゃんだ w

いやぁ、懐かしい! 白髪になったけれど変わらないねぇ!

僕が入ったら奥から家族みなさん出てきてくれてね

「元気なの? 今どこにいるの? 仙台? いいねぇ!」

うれしいよねぇ

ギターの弦セットの配置だとかギターの配置だとか昔のまんまでさ

みんなの笑顔も昔のまんまでさ

今年創業74年目って言ってたな、釧路の大切なお店です

ギターの弦を買おうとしたら

「エリクサー、今ライト・ゲージしかないわゴメ〜ン」

ミディアム・ゲージ使いってことまでしっかり覚えててくれるとはね!

おまけに昔みたいにまけてもらっちゃった w

ありがとうございます!

そのままぐるっと釧路川を歩いてたら

「ひとりタイタニック」やってる女性がいた

ほどよく歩いたので懐かしのまんじゅう屋へ

「いなり小路」が無くなった事にショックをうけながら入った

うひゃぁ懐かしい。

子供の頃「街」へ母が出掛けるとここのあんまん、肉まんを決まって買ってきてくれたんだ

で、たまに僕も「街」に連れていってくれたときにお店に入って食べさせてくれた。

そうそう、この肉まんに醤油を少したらしながら食べるんだ

ここの「福助」こんなにお辞儀してたかなぁ

僕が小さい頃はもっと顔あげてた気が w

冷たい風が吹く釧路の街の中

アスファルトを突き破るフキノトウを見た

これだ!

「突き破れ!」

「飛び出せ!」

いつもこの街で心の底で叫んでたいつかの僕

「今の自分に満足しちゃいねぇか?」

そうフキノトウは態度で見せつけてくれた

故郷「釧路」での LIVEで得ることがたくさんあった

こんなに人の心に届くのならば

こんなに人の顔を晴らせることが出来るのならば

もっともっとたくさんの人の前で歌わなければ

知らない街で歌うだけで友達になれるのだから

もっともっと責任をもって歌い続けなければ


「釧路のみなさん、僕の友達、本当にありがとう」


KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.014"