2007.3.11

2007 SLOW TRIP Vol.08 「八乙女 : オン・ワンズウェイ・ホーム」


金曜の夜は4時まで酔いどれていた

それでも僅か数時間後に目覚め土曜出勤

それからようやくの帰途の話さ


2007.3.10

「八乙女」の地下鉄を降り

仙台川沿いの土手を歩いて帰る

帰ってすぐにベッドへ直行したかったけれど

僕の頭の上の電線に若い鷹が休んでいたんだ

部屋へ戻ってカメラを掴んで戻った。

けれど鷹の子は何処かへいなくなって替わりにハシブトガラスが止まってた

土手の方を見るとムクドリが一生懸命エサを探してた

けれど近づきすぎてしまい向こう岸へ飛ばしてしまった

そろりそろりと向こう岸へ近づいていくとキジバトがいた

おっ、いたね

さっきはゴメンよ

「仙台川」って立派な名前なのに小さな川、そして汚れている

どことなく「ヤンバルクイナ」っぽいカラーだから好きさ

「椋鳥」

都会に出てきた田舎もん

僕のことじゃないか

石焼いも屋の笛の音がした道路向こうへ行く

かすかに新緑が入り交じるこの時期

カルガモがいた。

少し見える青い羽が美しい

このカルガモも、さっきのムクドリも番いで行動していた。

繁殖の時期とわかる

たくさん食べなきゃね

フラフラしてきた、

いよいよヤバイ、帰って眠ろう、。

マンションの入り口まで来たら

向かいの白梅の木の方から

シジュウカラたちの唄が聞こえた

三羽梅の木で遊んでた

いつもネクタイをしっかりつけてる紳士

バックのうちのマンションが邪魔だけれど

梅の香りとシジュウカラの美声に癒された

シジュウカラは比較的警戒心が強くないので

側まで近づけるんだ

だからキミの顔もしっかりわかったよ

そんなに白梅の木がうれしいのかい?

気がついたら僕もシジュウカラたちみたいに

ここの白梅に魅せられていた

車に乗るまでもなく

玄関を出たところで

自然の美しさに触れられるとは実に素晴らしい。


でもいよいよ眠らないとまずいんです、


おやすみなさい、、


KENICHI KIKUCHI "2007 SLOW TRIP Vol.08"