2006.12.22

2006 SLOW TRIP Vol.35「仙台光の行列 : ギャラクシー?」


記憶を辿ると帰る方向と反対の道を歩いてた気がする


僕は天の邪鬼なのか

見たままに撮れていない?

人工的装飾物に対する抗議?

いや違う、僕には少なくともこう見えた

ウルトラセブンの世界にいた

次第に現実がコントラストを増しても

それを通り過ぎると銀河になった

目の前に星が浮かぶと

星を支える無数の光の輪が気になり

納得のゆく色と大きさと数になるまで追い続けた

それでも目を懲らすと誰かの一途な愛が浮かびあがる

せめてベルを鳴らして応援してみた

突然、光で武装したトラックが横切り完全に現実に戻された

仕事帰り勾当台公園まで歩いたんだっけ

光のページェントの中にいたんだなオレ、。

でもまてよ今日のコンセプトは違ったなぁ、。

とぼとぼ歩く


おっと!コレだコレ、こんな絵を撮りたかったんだ今夜は

なんとも肌に合う

国分町の小路の雰囲気が好きなんだ

「味 太助」昭和23年ここで後に仙台名物となる牛タン焼きが生まれたのです

落とさないように紐で結ばれた手袋が落ちてた

雑踏の中、毛糸の手袋は光の方を見てた


きっとまだ帰りたくない、まだ光に包まれていたい、

そんな子供の心が

手袋に反応してここに留まっていたんだね




KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.35"