2006.10.11

SLOW TRIP 2006 Vol.19 「 由布島 : ラップド・ネイチャー 」


10月5日

僕が島に着いてすぐに「やまねこタクシー」に乗って向かった先だったよね?

西表島の東部にある周囲2.15km の小さな島

「由布島」へ渡りたかったんだ。

日本のガラパゴス「西表島」編  第2話

「由布島」入り口

陽気な木彫りの水牛くんが迎えてくれた

向こうに見えるのが「由布島」潮が引けていたので歩いてもいけるね

おっ水牛くん頑張ってる

続々と「由布島」から水牛車が来るんだ

昔から農耕に人々と一緒に働いてきた温厚で利口な水牛は今も頑張ってた

高峯力おじいの「海(カイ)くん」に連れて行ってもらうことに

おじいの三線と歌を聴きながらあっという間に「由布島」到着

島では一仕事終えた水牛たちがお風呂で癒されていたよ

「うひぃー気持ちいいー!」

このコが一番美男子だったよ

ありがとうね、おーよしよし!

「由布島」はね、島全体が植物園なんだよ。

自然の生き物たちもそのままの姿で暮らしているんだ

素敵でしょ?

南国植物に圧倒される僕

こういうハイセンスなゴミ箱にも魅了される僕

名前わりませーん!(笑) 観たことのない美しい植物たち

「ちょうちょうえん」に入る。

オオゴマダラの蛹、きれいだけれど毒なんだっておじいが教えてくれた。

孵ったばかりのオオゴマダラ

羽根がまだ濡れていて何時間もじっと乾かしているんだ

驚かせないように葉の隙間から僕はそっと覗かせてもらったよ

実に美しい蝶でしょう?

僕が知ってる蝶の飛び方と違ってヒラヒラ、スーっと優雅に飛ぶんだ

鳥を真似て天敵をだましているんだってさ

スジグロカバマダラもいたよ

「由布島」からは 用志雄おじいの裕次郎に頑張ってもらったよ。

おじいの三線で「涙そうそう」や「花」を歌いながら戻ったのさ

西表島も由布島もマングローブに覆われているんだ。

おや? 地面に穴ぼこがたくさんあるぞ???


ヒメシオマネキだ!!

僕はシオマネキと自然で会ったのは初めてで興奮したよ

美しいブルーなんだよ

ほら、すぐに僕はナメられるだろ?

すぐにヒョコヒョコとたくさん現れたよ

でも近づきすぎるとサッと穴へ隠れるのさ

シオマネキは種類によっては絶滅危惧種に指定されていてさ

彼らは地球に絶対必要な存在だとあらためて思ったよ

戻って来ると風が強まり、潮が満ちてきたのさ

観光客によっては水牛を見て「かわいそう」と言ってたけど

一生懸命働いて、おじいたちに大事にされて、おいしい草を食べて

そしてお風呂に浸かってゆっくり休んでさ

人と同等に暮らしてる感じがしたよ

どの顔も優しい顔してた。

自然に包まれた「由布島」

また行きたいな

だってトントンミー(とびはぜ)にも会ってないしね!


西表の陽はまだ沈んでいないでしょ?

続くってことさ

KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.19"