2006.10.1

SLOW TRIP 2006 Vol.15 「 近所の無邪気達 : アイ・ワズ・ア・ボーイ,トゥー. 」


病んでいるのだろうか?

土曜出社の朝 4時に起きて1時間以上も車を走らせ大崎市(旧 古川市)の 羽黒山公園へ行った。

何がそうさせるって?朝露に濡れた彼岸花が去年あまりに美しかったからさ

今年も斜面一杯見事に咲いてくれていた。

ただ、時間が早すぎて、まだ暗くて(笑)さぁ引き返して出社するか!

、、

( ただいま話すまでもない日中が経過しております )

、、
はい、お仕事15時終了オツカレ!、帰るか

即、モグラみたいに地下に潜り地下鉄に揺られる。

土曜の帰りは、地上に出る「旭ヶ丘駅」あたりで低くなった陽が車内に差し込むんだ

それが唯一の楽しみかな

住処の近くの土手ではコスモスがキレイだった

キバナコスモスもアザヤカだった

おう! 近所のガキんちょ登場!

僕「すげー! コカマキリじゃん! どこで捕まえたの!?」

そう言うと、誇らしげに語ってくれるのさ

「見て見て! オオカマキリも捕まえたんだよ!」チョウセンカマキリだなぁ

「こっち、こっちのコカマキリのメスも撮って!! お腹に卵入ってるよ!」

「ちょっと待ってて! もっといろんなの捕まえてくるから!」

「しっかり虫かご見張っててね!」

「ショウリョウバッタだよ!」

僕「オンブバッタじゃないの?」

「ショウリョウバッタだよ! オンブバッタは背中にもう一匹乗ってるの!」

(笑)
その後もトンボやらを捕まえては見せてくれたんだ。

僕の目の前で捕まえたトンボの頭をもいで死なせてしまう少年

僕「おいおい、そりゃだめだわ」

でも、僕も同じ頃同じ事をしたことがあるんだ

無駄に命を奪うのは悪いことはとうにわかっていたのさ

調子に乗ってつい悪いことをしてしまうものなんだ男の子は

なんだ、こんな近くにも曼珠沙華(彼岸花)咲いてるんだぁ

ギリシャ神話の海の女神(リコリス)の名がつくのもわかる美しさでしょ?

寒くなってきたから昆虫たちもいつもよりじっとしてくれるのさ

このモンシロチョウもね

秋だねぇコムラサキシキブの実がなっていた

和歌を浮かべましょうか

「いつかの僕」は、夕闇せまっても、まだ昆虫採集に夢中になってた。

「えーっ! もう帰っちゃうの、?」

このセリフも昔の僕はよく言った覚えがあるなぁ。

つまんねぇ大人といるよりよっぽど楽しかったぜ

ありがとうまたな!

KENICHI KIKUCHI "SLOW TRIP 2006 Vol.15"