2006.8.8

SLOW TRIP 2006 No.3「孫六温泉サティスファクション」


自分を見つめなおす ゆっくりとした旅

車を走らせている岩手県、秋田県には温泉地がたくさんある

週末に取れるとは思わないけれど

気になってた秋田県の乳頭温泉に絞ってみる。

数分後、「宿がとれた」

でも、とれた宿は車でいけない場所にあると言う、。

まずは出迎えてくれたのはグラスホッパー

車を降りて数分、心配になるほどの山道を歩き続けた、。

もっと歩き続けると、 おぉ! こんな山奥に温泉宿があるとは!

なんとも僕好みの素朴で静かな宿

部屋には、なんにもない。冷蔵庫も金庫も電話もTVもない。

もちろん携帯電話は圏外。 それがたまらなくいい。

おまけに網戸は破けて虫たちは自由に出入り(笑)

夕食はもちろん秋田名物「きりたんぽ鍋」

さすがに運転に、山の登り降りに疲れたな。

温泉で身体を癒し19時消灯。

おやすみなさい、。




コケコッコー!

朝だ。

5時半に起きた僕よりも先に起きてる草花たち。

「うたせ湯」を背中にあて続け、目を覚まさせたよ。

するとお腹が空いてくる

卵かけご飯を味わいながら

夕べも隣だった夫婦と会話が弾む。

26歳になる娘さんが親元を離れるようになってから、

よく旅をしているようで

東北の宿や湯の想い出話をたくさん聞かせてもらった。

素晴らしい想い出の数々さ。

「娘は年頃なんだか、連絡もくれなくてね、」と寂しがるお母さん。

「心配ありませんよ、僕もそうでした。30過ぎればまた戻って来ますよ」

って生意気な事を語ってしまう僕。

楽しく話し楽しく食事をとっていると

街で石鹸で擦っても落ちなかったものでさえ

いとも簡単に洗い流されてくのを感じた。

「サヨウナラ、バイバイ!」

また何処かで会えたらいいのにな。


帰り際、湯治客が言っていた言葉を思い出す、

「何にもないこの宿はね、自分で良いところを見つける宿なんだよ」

「孫六温泉」僕はしっかり見つけましたよ。

さぁ、今日も空は高く晴れ渡ってる!

旅を続けましょう

つづきはまた明日(笑)

KENICHI KIKUCHI "SLOW TRIP 2006 No.03"