2005年7月17日撮影  2005年7月26日作詞

「花山村の想い出」





もし悲しくなったら
二人で行ったあの里を思い出して
蜩の鳴く声を思い出して
たった7日間の命精一杯夕暮れ知らす
あの凛とした声を
わたしたちはつい無駄にしてしまう
明日など約束されていないのに
精一杯鳴かなければいけないのに
誰かのために精一杯


でももしつらくなったら
二人で行ったあの里を思い出して
気持ちの良いところに止まる
シオカラトンボを思い出して
一息ついてほしい
眺めの良い高いところで休んで
とんぼの眼鏡を借りて
じっと眺めるといいのかも
飛び立たつそのタイミングまで


もし泣きたくなったら
二人で行ったあの里を思い出して
400年生きてる神木を思い出して
ひとつの場所で全てを見てきた しだれ桜を
文句も言わず全てを許してきた、これからも
人は与えた愛を
愛の分期待してしまう
もしかしたら
与え続けるだけの生き方があるのかも


もし叫びたくなったら
二人で行ったあの里を思い出して
どんな大声も我慢しないで叫んで
それは清流がかき消し
森のざわめきには勝てないのだから
ちっぽけな自分に気がついたら
ちっぽけな悩みなどいなくなるよ
あなたは人であり神の子
あなたは特別でありただの独りの人間


  夏の野花に
  モンシロチョウが踊ってました
  カラスアゲハは大物女優みたいに妖艶
  羽音を立てたスズメバチはこの場所を守り
  野鳩は生命を暖めます
  山を越えると
  隠された湖が迎えます
  それはウグイスの楽園
  わたしたちはその場所を知ってます


どこにいても何をしていても
あの場所では仲間が元気にしているはずです
だから二人で行ったあの場所を思い出して
そのままの自分を信じて
過去の自分に責任とるなんて思わないで
未来の自分を探し続けないで
今の自分の考えで迷わないで
それはまわりを幸せにするチカラに変わるから
今までみたいに

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